マニュアル
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はじめに

Pybesの概要と、初回起動から最初のスクリプト実行までを解説します。

Pybesとは

Pybesは、Pythonスクリプトを環境構築なしで実行できるWindowsデスクトップアプリです。

通常、Pythonスクリプトを動かすにはPythonのインストール、PATHの設定、pip installによるライブラリ導入など、技術的な準備が必要です。Pybesはこれらをすべてアプリ内に内蔵しているため、ダウンロードしたその日から使い始められます。

こんな人に向いています

  • Pythonは書けないけど、AIが作ったコードを業務で使いたい
  • 便利なスクリプトを作ったけど、他の人に渡す方法がない(Pybesなら.pybesファイルで共有できる)
  • Excel集計やファイル操作を自動化したいけど、環境構築でつまずいた

主な特徴

特徴説明
環境構築ゼロPython 3.12とpandas、openpyxlなど45以上のライブラリを内蔵
GUI入力フィールドファイルパスや数値などをコードを触らずにGUIから入力
AIプロンプト生成ChatGPT、Claude、Gemini用のプロンプトをワンクリックで生成
変数の自動検出コードを貼り付けると入力変数を自動で認識・フィールド化
インポート/エクスポートスクリプトを.pybesファイルとして書き出し・読み込み。チームへの共有もファイル1つで完結
完全ローカル実行コードもデータもPC上で完結。クラウドへの送信なし
管理者権限不要ユーザー権限だけでインストール・実行可能

画面の構成

Pybesは主に2つの画面で構成されています。

スクリプト一覧でスクリプトをダブルクリックするとエディタが開きます。エディタの左側にコードとコンソール、右側に入力フィールドが表示されます。

初回起動

Pybesを初めて起動すると、免責事項が表示されます。内容を確認し、同意チェックボックスをオンにして「承諾」をクリックしてください。この画面は初回のみ表示されます。

補足: 免責事項はいつでもタイトルバーのinfoアイコン(ℹ)から確認できます。詳しくはAbout・法的情報をご覧ください。

スクリプトの作成

  1. スクリプト一覧で「新規作成」をクリック
  2. エディタでテンプレート付きの新しいスクリプトが開く
  3. テンプレートには入力値を読み込む標準コードが含まれる

テンプレートコード

import sys
import json

with open(sys.argv[1], encoding="utf-8") as f:
    inputs = json.load(f)

# Write your code here

print("Done")

スクリプトの作り方

Pybesでは、AIにコードを作ってもらう方法と、自分でコードを書く方法があります。Pythonに慣れていない方にはワークフローAがおすすめです。

ワークフローA: AIでコード生成(推奨)

  1. エディタのツールバーで「Prompt」ボタンをクリック
  2. 構造化プロンプトがクリップボードにコピーされる
  3. AIチャット(ChatGPT、Claude、Geminiなど)に貼り付ける
  4. やりたいことを自分の言葉で書く
  5. AIがPybes対応のスクリプトを生成してくれる
  6. コードをコピーしてPybesエディタに貼り付ける
  7. Pybesがコード内の変数を自動検出する
  8. 検出された変数をクリックしてフィールドに追加
  9. 値を入力して実行
具体例を見たい方へ: AIでスクリプトを作ってみようで、Excel結合スクリプトを実際にAIと一緒に作る手順を紹介しています。

ワークフローB: フィールドを先に設定

  1. 「フィールド追加」でフィールドを作成
  2. 各フィールドを設定(名前、型、制約)
  3. 「Prompt」ボタンで、フィールド定義を含むプロンプトを生成
  4. AIチャットに貼り付けて指示する
  5. AIが定義済み変数を使うコードを生成
  6. コードを貼り付け、値を入力、実行

ワークフローC: 自分でコードを書く

Pythonが書ける方は、Pybesのエディタで直接コードを書くこともできます。エディタはコード補完や構文チェックなど基本的な機能を備えているので、外部エディタなしでも作業できます。入力フィールドと連携させるには、inputs["フィールド名"]の書き方でフィールドの値を受け取ります。

# inputs["フィールド名"] でフィールドの値を取得できます
input_dir = inputs["input_folder"]    # フォルダ型フィールド
output_path = inputs["output_file"]   # ファイル型フィールド
count = int(inputs["max_count"])      # 数値型(文字列で届くので変換が必要)
is_enabled = inputs["enabled"] == "true"  # チェックボックス型
注意: フィールドの値はすべて文字列として渡されます。数値として使う場合はint()float()で変換してください。詳しくは入力フィールドとコードの関係を参照してください。

何を作ればいいか迷ったら、スクリプト紹介ページで実際に使えるスクリプトの例を確認できます。そのまま使うこともできますし、アレンジのヒントにもなります。

スクリプトの共有(インポート / エクスポート)

作成したスクリプトは.pybesファイルとして書き出して、他の人に渡すことができます。受け取った側はPybesにファイルを読み込むだけで、コードと入力フィールドの設定がそのまま再現されます。

エクスポート(書き出し)

  1. スクリプト一覧でスクリプトを右クリック
  2. 「エクスポート」を選択
  3. .pybesファイルとして保存される

インポート(読み込み)

  1. スクリプト一覧のツールバーで「インポート」ボタンをクリックして.pybesファイルを選択、またはファイルをスクリプト一覧にドラッグ&ドロップ
  2. 暗号化ファイルの場合はパスワードを入力
  3. スクリプトがアプリに追加される
ポイント: エクスポートされるファイルにはコードだけでなく、入力フィールドの設定(名前、型、制約など)もすべて含まれます。受け取った人はPythonの知識がなくても、フィールドに値を入れて実行するだけで使えます。